前頭葉異常やホルモン異常があるとサイコパスになる?

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前頭葉異常やホルモン異常があるとサイコパスになる?

サイコパスは脳・精神の病気

サイコパスという人格は生まれついて発症するものというように思われていることが多く、実際のところ生まれつきの要素というのは無視できない存在です。

 

というのもサイコパスという性質には前頭葉やホルモン異常といった原因があるとして指摘がされているのです。

 

特に海外の研究においてサイコパスとされる人物の脳をスキャンした結果、前頭葉の構造に問題が見受けられるデータがでたという話は非常に有名であり、現在の研究においてはほぼ確実な原因要素とみなされています。

 

ホルモン異常については主に男性ホルモンの過剰分泌と、それによる攻撃性の増加といったことが原因として問題視されています。

 

ただ男性ホルモンの分泌量については要因の一つである可能性が高いものの、決定的な要因とはされていないことに注意が必要です。

 

サイコパスは治療できないのか

さて、しかしながら前頭葉やホルモン異常といった原因があると判明しているのであれば、もう治療は可能なのではと感じられる人もいることでしょう。

 

一応治療へ向けての動きだしはあることはあるのですが、しかし完全な治療が出来る段階にはまだ至っていないのが現状です。

 

というのもサイコパスのことを示す反社会的パーソナリティ障害という病気は、前頭葉やホルモン異常といった原因は単なるドミノの一枚目でしか無く、発症に至るまでにはさまざまな要素が絡んでいるとするのが普通だからです。

 

その要素には生物学的、心理学的、社会学といったさまざまな学問を横断する多種多様なものが挙げられますから、医学のみで全てを解決するというのはまだ実現されていないわけです。

 

ただ薬物治療やグループカウンセリングといった治療によって好転しているケースも出てきていますから、今後サイコパスの治療が可能になる時代が訪れる可能性も十分あるでしょう。

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